子供の頃に習い事などをするような環境ではなかったのです。
成人して我流でいろいろなことをしていました。趣味も多くフルートも我流で吹いていたのですが、やはり一からちゃんと習おうと思いました。
知り合いから先生を紹介してもらい、個人レッスンで時間は30分程度で1回のレッスン料金は4000円でレッスンを受けました。
最初のフルートはヤマハで6万円程度の物を購入しました。
普通でしたら初歩のバイロンからしなければいけないのですがレッスンの時間が取れないこと演奏家を目指していないことを理由に曲から教えてもらえるように頼みました。
かなりわがままですが楽譜が読めないのでまずは楽譜の勉強です。
小学生の頃から理解していませんでしたが四文音符、二分音符、八分音符がやっと理解出来ました。
楽譜を読みながらフルートを演奏するようになると不思議な事に今度は耳だけで曲を聞いて吹け、今までかなり大雑把に吹いていたのが判ります。
一つの曲を暗記するのに1ヶ月かかり、それをそれなりに演奏するのに3ヶ月ぐらいかかり、それでも少しづつレバートリーが増えて楽しくなりました。
G線上のアリアが吹けるようになってくると自分のフルートの音が物足りなくなってきました。
順銀製と金製のフルートを吹き分けるとその違いが判るようになってき、初心者の頃は音の良し悪しなど判りませんでしたがフルートの買い替えの時期に達したようです。
先生から他の生徒さんがフルートを買い代えるのでそれを私に回してもらいました。
純銀製のフルートです。
生徒同士でそうやってフルートが回るので新品でしたら30万円以上してしまいますが20万円で購入でき、持ち主が学生さんでしたから丁寧に使っているので私には充分でした。
高い楽器だから音が良いものではないと言われそうですが、高額の楽器にはそれなりの理由があり、金属の材質とその作り方により反響音がまったく違います。
音の違いの判らない人が高額の楽器を持つことには疑問です。
音の違いが判るようになったらレベルアップする必要があり、それが楽器に愛着と物への感謝を感じることが出来るのだと思います。
子供に最初から高額の楽器を与えるのは、考えてほしいと思っています。
ステップアップのフルートは、音が良いだけでなく、演奏も楽なので音の出易さは索性技術者のたまものです。
無理なく音が出せるのに驚き今までのフルートで音を出す時に努力していたことが、とても楽になるのです。
安いフルートを吹いていたからこの違いが判るのだと思い自分のレベルを自分で理解した一瞬でした。
大人になってから習ってもなんとか自分が楽しめる程度までレベルアップ出来、いまさらと思わずに習って良かったと思いました。